まさぞうどん
中西林業 明治43年 中西政蔵 設立
～おまけのむかしばなし～
むかしむかし、智頭の大内の小股という所に、まさぞうどんという若者がおった。
遠縁のきくという娘と一家をかまえ、材木を川で運ぶいかだ師をして暮らしておったが、やっぱり人の木ばっかり運んどるのじゃの～て、自分の木を運ばにゃ～と一大決心。
材木の仕事を始め、商才があったのか、またたく間に鳥取の駅前に店を構えるまでになったと。
人に接するのがうまくて働き者で、金ばなれも良く、おしゃれでいつも新(あたらし)洋服店で背広を新調していたんだと。
食べるもんもええもん好みで、特にすき焼きが大好物だったそうな。
そんな目立つことが裏目に出たのか、人におだてられて投資した銀行がつぶれてしまい、鳥取の店を湯谷さんちゅう人に譲って、智頭に帰ってきて言いんさることには、「広い処を買って、どえらい家を建てちゃる。石谷さんちに負けん位の家を！」であった。
そうこうして、その家は3年の年月を経てようやく建ち、まさぞうどんが50才の若さで亡くなりんさった後も、当主を4代替え、21世紀の今も建っとるっちゅうこっちゃ。
むかしこっぽり ごんぼのほ・・・
その家 智頭町かわらまち
＊石谷さんち
智頭駅から徒歩15分、上町坂にある。
石谷家住宅
（国登緑有形文化財）
約40の部屋数を有し、大規模な近代和風建築。
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